明日から個展が始まります

明日、3月5日から、個展「ないがある」が始まります。

今回の個展のステートメント
電車の窓から景色を見る。
米粒のように小さく見える家やビルが、
目の前を通り過ぎていく。
そこには、数え切れないほど多くの人々が
生活していて、それぞれの生活を送っている。
ガラス一枚を隔てた向こうの世界のことは、
一生知ることなく終わるのだろう。
隔たりは、形や質感を変えて
いつも目の前にある。
隔たりの向こう側に思いを馳せるとき、
その存在を強く意識させられる。
見えていないが、そこにある。
気づいていないが、何かがある。

今回の個展では、電車の窓から見た景色を元にした作品を展示します。
窓ガラスという隔たりの内と外を意識できるような展示になればと思っています。

DMの作品「invisible」の制作過程です。

 
 

「隔たり」「境界」「内と外」
ここ数年取り組んでいるテーマです。

KUNSTARZTでの個展では、毎回絵画だけではなく立体や映像など実験的な作品も展示しています。
今回も、これらのテーマや私の絵画作品への解釈をより深められるような作品をつくりました。

 

アクリル板を使った新しい試みです。
ぜひ、ご高覧ください。