ねこ
ブログのサイドバーに貼り付けている写真日記に、時々載せている吾輩(猫)たち。
家の近所に現れる彼らを見つけては、写真に撮りためていたものです。
大体、彼らは素っ気なくて、私が近付こうものならスッと逃げてしまう。
一定の距離を保って、こっちをじーっと窺ってる。
でも、その中に一匹だけ、やたら人懐っこい猫がいました。
私が通りかかると、すり寄ってきては
「撫でろ」
とせがむのです。
野良猫なのに、何でこんなにも警戒心がないのかと不思議に思っていたところ、近所の猫好きな奥さんが教えてくれました。
その子は、元々飼い猫だったけれど、飼い主が引っ越す時に置いて行かれてしまったと。
それから、元々住んでいた場所の近くをずっとウロウロしているらしいのです。
人が通る度に寄っていっては甘えながら。
毎回のように顔を見せていた猫は、冬になって寒くなると姿を見せなくなりました。
他の猫も姿を見せなくなる季節なので、どこか寒さをしのげる場所にいるのか、誰か優しい人にもらわれていったのかと思っていたのですが…
「あの猫ね、1月に亡くなったよ」
と、猫好きな奥さんが教えてくれました。
足を怪我して血だらけになっていたところを、奥さんが見つけて介抱したそうなんですが、駄目だったと。
もう、あの道を通っても、ひょっこり現れることはないのかと思うと、寂しくなりました。
撫でた時の、ごわごわした感触は、今も覚えています。
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